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​秩父宮ラグビー場

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所在地:東京都港区北青山2-8-35

アクセス:東京メトロ銀座線「外苑前」から徒歩5分

1964大会:サッカー

2020大会:実施競技なし

 秩父宮ラグビー場は、1947年(昭和22年)に皇族、華族の女子のための教育機関である女子学習院跡地にラグビー専用競技場として完成しました。当時の名前は「東京ラグビー場」です。その後、1953年(昭和28年)に財団法人日本ラグビーフットボール協会の名誉総裁であった秩父宮殿下を偲び、「秩父宮ラグビー場」と改名されました。戦前、関東においてラグビーは、国立競技場の前身である、明治神宮競技場で行われていました。しかし終戦後、明治神宮競技場は進駐軍によって接収されてしまいます。これにより日本人は自由に使用できなくなりました。そこで新たにラグビー専用のスタジアムを作ろうとしたのが秩父宮ラグビー場の始まりです。建設資金は、日本ラグビー協会3代会長香山蕃氏の戦災火災金や、様々な大学OBの浄財によって賄われました。建設はラガーマンたちの勤労奉仕によって行われ、ラガーマンの中には、資金調達のために自分の私物を売る者もいたそうです。

 こうして、ラグビー関係者の努力の結晶によって完成した秩父宮ラグビー場は、64年大会開催決定後、サッカー競技会場になるためにスタンド改装、グラウンド改良、芝張りなどが施工されました。1965年からは、少年ラグビースクールが開かれ、1971年には新しいクラブハウスができ、国外の代表とのラグビーの試合が行われました。その後も改修を重ねバリアフリーなどの施設を充実させていきました。そして2019年、ラグビーワールドカップが開催され、現在もなおここでは国際試合や大学の試合が行われています。

 すぐ隣に神宮球場があるため、プロ野球の試合がある日には道に人が溢れかえるでしょう。外苑駅からは3分もたたないうちに秩父宮ラグビー場に到着します。駅周辺はプロ野球の雰囲気で染められており、ラグビー場があるような様子ではありませんでした。しかし都会の建物中に存在していることが、スタジアムをより一層存在感のあるものにしています。

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正面入り口を入ってすぐの様子

 ラグビー場の敷地に入るとすぐ右手に見えるのが、この施設の所有権を有する独立行政法人日本スポーツ振興センターであり、秩父宮ラグビー場と隣接しています。

 スタンドへのゲート中央に、「主将」という像があります。文化勲章受章者の富永直樹氏が作成したもので、竣工時国立競技場に寄付され、64年大会後にこの場所に置かれたそうです。

 ゲートから競技場内に入ると、目の前にラグビーコートとスタンドが広がります。

東西南北にスタンドがあり、24,871名が観戦できるようになっています。

 このように秩父宮ラグビー場は、ラグビーファンに愛される聖地として日本のラグビーシーンを盛り上げています。

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​施設案内の掲示板

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